認知症で独居の母江さんにストーブを買う事になったのですが、実際相当悩みました。私なりのポイントをもとに探してみたので書いておこうと思います。
ストーブ 高齢者 

火災回避の為に

ストーブ火災の中でもトップは意外にも電気ストーブです(東京消防庁サイトより)原因は近くに洗濯物を干したり、つけっぱなしで寝て寝具がストーブに接触したりと母江さんのやりそうなことばかりで震えます。
●電気ストーブ(特にすぐ着火してしまうカーボンヒーターやハロゲンヒーター)は避ける
●転倒感知スイッチのついたものを。感知のレベルが様々なので完全に転倒しないと止まらないタイプの場合は注意が必要。

火災に関しては「ストーブの種類」とあわせて「使用方法」にも重点をおく事が大切。
特に高齢者は厚着をしていることが多い為、ストーブが近過ぎても熱が皮膚に伝わりにくく衣類が発火してしまう例も多いようです。
設置場所は動線を考慮して本人が蹴らないように、洗濯物など干されないようにできるだけ壁から離します。消し忘れ防止の為にも部屋の真ん中に置いて存在感をアピールするのも良い方法かもしれません。


使いやすさの為に

●ボタンの数はできるだけ少なく単純な機能のものを。
●運転中、ボタンが光るタイプは消し忘れ防止になります。
●ボタンの色だけでなくボタンの形状など本人にとってわかりやすいデザインを選ぶ。もし可能なら本人とお店に行って「これだったらどう使う?温度を上げたい時どのボタン押す?」など本人の直感動作をみてみます。
●転倒しづらいものを。薄型などは場所をとりませんが倒れやすいので注意。また背の高いストーブは伝い歩き過程でうっかり手をついてしまう可能性があります。
●石油ストーブは灯油交換の手間がかかります。ガスストーブはガスのホースがあるので設置場所の自由があまりありません。
●石油ストーブやガスストーブは2時間おきに換気が必要です。特につけっぱなしで寝てしまう恐れがある方には注意が必要。


ストーブ・メリットデメリット

電気ストーブ(カーボン・ハロゲン)
〇 即暖性に優れている。足元など狭い空間に向いている。本体価格が安い。空気が汚れない。
× 電気代は高め。火傷や火災の原因になる事が多い。

電気ストーブ(パネルヒーター)
〇 火傷や火災の可能性が低い。足元など狭い空間に向いている。空気が汚れない。
× 広い部屋には向かない。機種により特徴に差があるため要確認。

電気ストーブ(オイルヒーター)
〇 火傷や火災の可能性が低い。空気が汚れない。メンテナンスが簡単。
× 暖まるのが遅い。コストが高い。電力が高いため延長コードが使えない。処分しづらい。

石油ファンヒーター
〇 即暖性に優れている。部屋全体が暖まる。コストは灯油の値段に左右される。
× 灯油交換に手間がかかる。換気が必要。乾燥しやすい。

ガスファンヒーター
〇 即暖性に優れている。部屋全体が暖まる。省エネ仕様ならコストは安め。
× ガスホースがあるため設置場所が限られる。換気が必要。乾燥しやすい。


本人にとって一番安全なものを

本人の状態をよく観察し、火災の可能性につながるような行動が予測できる方には無理してストーブは使わずにエアコンの暖房、電気毛布やコタツ、ホットカーペットなど比較的安全な器具で対応するのも良いかと思います。
かと言って認知症の方の行動を予測するのはとっても難しいもの。本人の希望をまったく受け入れない訳にもいかず主介護者の方は悩みどころですよね。何かひとつでもお役に立つ情報があれば幸いです。


で、我が家はどうしたかというと「エアコンの暖房」に頼る事にしました。何を使うにしても洗濯物を干すのが好きな母江さんにとってはどのストーブも危ないなぁというのが決定打。
足元だけならパネルヒーターが良いかと思います。ただ足元だけだと座ったっきり動かなくなる可能性があるのでちょっと見合わせ。少しでも体を動かして欲しいので…


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