編み物が好きな母江さん。
脳の体操にとても良いので疲れない程度に色々編んでもらっている。

私「昨日頼んでおいた私のマフラーどう?できた?」
母江「マフラー?どうだったかしら?ああコレね!」



私「…ありがとう!…わ、わぁ斬新な形状!」
母江「途中で細くなってるわねぇ、何でだったかしら?」
私「巻きやすいようにじゃない?編み目もキレイで暖かいよありがとう」

一人で編んでいると、自分が今何を編んでいるのか忘れてしまうようだ。でもここまで編めたら上出来。仕事の時使わせてもらおう。

昔、祖母江(母江の母)が編んでくれたセーターをダサく感じてしまった当時の私は1度も袖を通さなかった。何となく「悪かったな…」と思っていたにも関わらず、謝ることもお礼を言うことも無いまま、私が10歳の秋に祖母江が亡くなった。
もしもタイムマシーンがあるなら6歳の私に「服のセンスを問える程崇高な感性などキサマには微塵もないし、当然大人になってもそんなものは皆無だ」と話ながら殴る蹴るの暴行を加えるのに。その後全裸にセーターを着せて「生涯このセーター以外着ませんありがとうございます」って祖母江さんの前で土下座させるのに。

それが叶わない分、母江さんに山程お礼を言ってマフラーをいただいた。
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