※この記事はDIY中級者以上向けです。
みなさんはフォームローラーという器具をご存知でしょうか。
トレーニングやストレッチが好きな方は知っている人も多いかと思います。
フォームローラーとは、円筒状のもので、体を乗せて転がしたりすることで筋肉をほぐすアイテムです。
通常は地面に置いて使用しますが、フォームローラーをのせるスタンドがあれば、さらに利用方法は広がります。
ということで、実際に無垢材を使ってフォームローラースタンドを作ってみたので、本日はその作業風景や作り方を紹介たいと思います。
デザインはトラックファニチャーの「FOAM ROLLER STAND」を参考にしたので、是非本家もご覧ください。とてもかっこいいです。
使用した材料
今回はクリの無垢材を使用しました。
本体:60mm × 45mm × 810mm 2本
足:60mm × 40mm × 280mm 4本
連結板:100mm × 250mm × 厚み20mm 2枚
材料は、東京の新木場にある「もくもく」という木材ショップで購入しました。
もくもくは木材の種類が豊富で、加工サービスも充実しているので東京で木材をお探しの方にオススメです。
店舗内の雰囲気や詳細はこちらをご参考ください。
本体のホゾ穴の加工
今回は強度を高めたいのと見た目をすっきりさせたいので、ビスを使わずホゾ組みを使って組み立てます。ホゾの種類は四方胴突きです。
まずは本体のホゾ穴をあけるための墨付けを行なっていきます。
ホゾ穴の縦の寸法は木材の幅の1/3、ホゾ穴の横幅は、嵌める足材の両端からー3mmの位置、穴の深さは材料のサイズの2/3に設定します。分かりにくい方は、後ほど墨付け済みの写真で説明しているのでそちらを参考にして下さい。
毛引きを使って両サイドから、ホゾ穴平行線を引きます。
墨付けはこんな感じです。
先ほども説明しましたが、ホゾ穴の縦の寸法は木材の幅の1/3、ホゾ穴の横幅は、はめる足材の両端からー3mmの位置、穴の深さは材料のサイズの2/3です。
電動ドリルで穴を開けてある程度取り除きます。貫通しないように注意です。
残りはノミを使って取り除き、最後に平面に沿わせて綺麗な四角にします。
綺麗な四角に掘ることができました。残りの3カ所も同じようにホゾ穴を掘ります。
フォームローラーを置いた時のホールド力を上げるために、鉋を使って少し傾斜に削ります。
これで本体の加工は完了です。
足材のホゾ加工と斜めカット
ホゾ加工
次に足材の加工です。
毛引きを改良したものを使って、ホゾの墨付けをします。
鋸を使って不要な部分を取り除きます(写真撮るの忘れた、、)
鋸で切ったままだと、接着面が綺麗な直線ではないので、写真のようにノミで整えます。
際鉋をつかってホゾがホゾ穴に入るように削って調整します。
緩すぎず硬すぎず、少しきついぐらいになればOKです。
斜めカット
自由スコヤを使って斜めにカットするためのガイド線を引きます。
角度は68度に設定しました。
鋸でカットします。
断面を鉋で平面に整えます。
仮組み
本体と足の材料の加工が終わったので、接着する前に仮組みして問題がないかを確認します。
問題ない場合は、分解して仕上げに面取り加工をします。
今回は鉋を使いましたが、サンドペーパーでもできます。
連結パーツの加工
左右の本体を連結するための、板材を加工します。
しっかしと固定できるように、切り欠き加工をします。
角度は足材と同じ68度です。
平面と側面に鋸で切り込みを入れて取り除きます。
このままでは、綺麗に固定できないのと、接着面が綺麗ではないので、際鉋で整えます。
綺麗に仕上げることができました。
連結パーツはビスで固定するので、ビスの収まりが良くなるように、皿取りをします。
組み立て
まずはボンドを使って本体と足を接着します。
この作業は本体と足の加工が終わった時点で、先にやっておくと効率が良いです。
本体と足の接着が終わったら、連結プレートで固定します。
今回はビス径5mmの太めのビズを使用しました。
そのまま打ち込んでしまうと、気が割れる恐れがあるので、下穴をあけます。
ビスで固定します。
組み立てが完了したら、あとはお好みで塗装してください。
フォームローラースタンドの完成!
少し長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
完成した姿がこちら!
クリの木の色合いが温かみがあっていい感じです。
濃いめの色が好きな方は、材料を変えてみたり、オイルステインで塗装しても良いかと思います。
連結パーツの接着面も綺麗に仕上げることができました。
実際にフォームローラーを乗せてみるとこんな感じです。
ローラーとスタンドのバランスもいい感じです♪
100kgの人が乗っても全然問題なさそうです。
肩甲骨が伸ばせて気持ち良い!
やっぱり無垢材(広葉樹)で作るとSPF材や集成材で作るよりも断然見た目が美しいです!
今回使用したクリの木は、広葉樹の中でも比較的加工が容易で、重すぎないので、手作りの家具には最適です。
しかし、無垢材はホームセンターではほとんど販売しておらず、入手するためには、無垢材を取り扱っている専門ショップか材木店に行く必要があります。
東京在住の方は、今回利用した「もくもく」がオススメですが、近くにお店がない場合は通販を利用すると良いかと思います。
オススメの木材通販サイト「マルトクショップ」
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