クオリティは材料で決まる!DIYで失敗しない「良い木材」の選び方

木材の選び方 DIY
本当にその材料で大丈夫?DIYで失敗しない「良い木材」の選び方

もしかして、よく行くホームセンターで、一番前にある木材を購入していませんか?

DIYをしたことがある人はこういう経験があると思います。

木材が反って組み立てづらい。
完成したけどなんだかガタつく。

これらの問題の原因は、材料選びにあります。

自分はちゃんと選んでいるから大丈夫。と思ったそこのあなた。
もしかしたら、隣に良い材料があるのに、わざわざ悪い材料を購入していたかもしれませんよ。
それは実にもったいない。

でも、もう大丈夫です。

そうならないために本日は、
家具工房に2年以上勤務して、毎日木と向き合ってきた私が、良い材料の選び方を紹介させて頂きます。

木材の種類

良い材料の選び方と言っても、木材には様々な種類があります。

無垢材
原木から切り出して、板材に加工した天然素材。

集成材
幅の狭い細かい材料を接着して成形した板材。

合板
原木を大根の桂むきのようにスライスした薄い板を、繊維が交互になるように積み重ねた板材。

MDF
木材を一度細かく粉砕して、合成樹脂を加えて板状に成形した材料。

無垢材以外の材料は、人工的に作られているため、どの材料を選んでもあまり違いはありませんが、
材料によっては、反っていたりするので、その点だけ注意すると良いでしょう。

無垢材や合板、集成材についてはこちらで詳しく解説しているので、良かったらご覧下さい。

本日は、個体差が激しい無垢材や、DIYでよく使用するSPF材や杉材の選び方を説明していきます。

木材を選ぶ時はここを見る

木目:四方柾を選ぶ

なぜ木目を見るかというと、時間の経過と共に反りにくい材料と反りやすい材料がわかるからです。

木目には大きく分けて板目柾目の2種類があります。

板目は、波打つのような木目が特徴で、反りやすい材料です。(右)
柾目は、真っ直ぐと均一に伸びた木目が特徴で、反りにくい材料です。(左)

木材を選ぶ時は、4つの面の木目を観察します。
「良い木材=反りにくい材料」なので、4つの面が柾目の「四方柾」が最も反りづらい材料になります。

しかし、四方柾は原木から取り出せる量が少ないため、無垢材の場合は値段が高く、
価格が一定のSPF材などではあまり見かけません。

ですので、選ぶ際は面積の大きい面が、柾目の材料を優先的に選びましょう。

節:なるべく避ける

近頃では、あえて節を残したデザインがオシャレという認識も広がっているため、好む方が増えてきたと思います。

しかし、加工する上でのメリットはまったくありません。
住宅の柱になる材料でも、節の数が少ないほど品質の等級が上がります。

節は別に好きじゃない、こだわりは無いという方は、なるべく節が少ない材料を選びましょう。

色:白太は避ける

木材は、樹木の表皮に近い部分が白くなっており、これを白太と呼びます。

白太は中心部分の赤味と比べて強度が弱いのが特徴です。
また、柔らかいため虫が好む箇所でもあります。

ですので、選ぶ際は木材の表面を観察して、なるべく白太は避けることをお勧めします。

※ホワイトウッドやSPF材は、そもそも全体が白太なので、気にする必要はありません。

反り:反り具合を比較する

ホームセンターの材料を見ていると、驚くほど反っている材料が結構あります。

まずは木材を手に取り、端から片目で覗き、全体の反りを確認しましょう。

時間に余裕があれば、棚の奥の材料まで引っ張り出して反ってない材料を選ぶ根気強さも大切です。

重量:重すぎる材料は避ける

同じ材種、同じサイズでも重量には個体差があります。
その要因は、繊維の密度と含まれている水分量が関係しています。

「重量が重い=頑丈」と思いがちですが、明らかに重い材料は、水分を多く含んでいる可能性があります。
木材は水分が抜ける時に、反りや割れが発生するので、重すぎる材料は避けましょう。

以上が良い木材を選ぶ時のポイントです。

すべての項目を満たす必要はありませんが、なるべく該当する木材を選ぶと、より良い物作りにも繋がるかと思います。

良い木材の選び方 まとめ

いかがだったでしょうか。

木材を選ぶ際は、木目、節、色、反り、重量をよく観察することが大切です。
木材選びが上達すると、自然と作品のクオリティーも上がります。

また、DIYだけではなく、無垢の家具を選ぶ際にもこの視点は役に立つと思うので、
是非覚えておいて下さい。

これらの情報が、あなたの今後のDIYに役に立てば幸いです!


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以上、「クオリティは材料で決まる!DIYで失敗しない「良い木材」の選び方」の選び方」の記事でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!