これでもう迷わない!DIYで使用するビスの種類と長さの選び方

ビスの種類と長さの選び方 DIY

DIYでたくさん使用するビス。
ホームセンターで購入しようと思うと、種類がありすぎて混乱したことはありませんか。

「ってかそもそも「ねじ」と「ビス」ってちがうの?」
と思っている方も少なくないかと思います。

ビスは作品の強度に大きく影響するため、ビス選びを間違ってしまうと怪我につながる恐れがあります。
そこで本日は、ビスの基本的な知識や正しい選び方について紹介させて頂きます。

「ねじ」と「ビス」の違い

「ねじ」とは、螺旋状の溝があるものの総称であり、これに対応するフランス語を「ビス(vis)」といいます。
日本では、ねじの中でも小ねじをビスと呼びますが、木材に使用される「ねじ」をビスと呼ぶことが多い印象です。

ホームセンターで購入できるビスの種類

ホームセンターで購入できる一般的なビスの種類を紹介していきます。
使用する材料によって最適なビスがあるので、是非参考にしてください。

コースレッド

最も一般的な木工用のビスで、尖った先端とねじ山の間隔が広いのが特徴です。
強い締結力と保持力があり、DIYでビスを使用するなら、まずはコースレッドを選びます。
しかし、下穴を開けずに使用すると、木材が割れる可能性があるので注意が必要です。

スレンダービス(スリムビス)

コースレッドのねじ径を細くしたビス。コースレッドに比べて締結力は弱くなりますが、
木材の割れを防いだり、硬い木材にも無理なく使用することができます。
個人的な意見ですが、下穴を必要としないので作業性が良く、強度的にも心配ないので、
コースレッドかスレンダービスなら、スレンダービスをオススメします。

極細ビス

スレンダービスよりねじ径が細いビス。スレンダービスより締結力は劣りますが、下穴を必要とせず、より木割れが起きにくいのが特徴です。棚やテーブルなど強度が必要な家具にはオススメしませんが、小物雑貨には最適です。

ボードビス

壁や天井に使用される石膏ボード用のビス。コースレッドと形状は変わりませんが、錆びにくい表面処理をされているのが特徴です。

表面処理の理由は、石膏ボードにクロスを貼った後にビスが錆びてしまうと、クロスに色が染みてしまう恐れがあるためです。

また、クロスを貼る前のパテ処理でパテが剥がれないように、ビスの頭の表面がザラザラしているのも特徴です。

コンパネビス

コンクリートの型枠として使用されるコンクリートパネル(略してコンパネ)用のビス。コンパネは一般的な合板よりも硬く、コースレッドで締めようとすると、頭が沈まないことがよくあります。
コンパネビスは、これを解決するために、頭部にギザギザを作ることで最後まで沈みやすいようになっています。

軽天ビス

天井などに使用される軽天材(厚さ1mm以下の薄い鉄板)に使用されるビス。
鉄板に刺さりやすいように尖っており、薄い鉄板に効きやすいように、2条ねじになっている。

2条ねじは、通常ビスは1つのねじ山が螺旋状になっているのに対し、2つのねじ山で形成されている。

コンクリートビス

コンクリート用のビス。コンクリートにビスを使用する際は通常プラグを併用するが、コンクリートビスは、プラグは不要で下穴のみで使用することができます。

ビスの頭の違い

ビスの頭には様々な形があります。
形によって、用途や仕上がりに違いがあるので、目的にあった形状を選ぶのがポイントです。

ナベ

鍋をひっくり返したような形状で、上面の角に丸みがあるのが特徴。
決まった使用用途はなく、最も一般的で価格も安いため、とくに仕上がりに拘りが無い場合に使用する。

逆円錐形で上面が平になっているため、締めた後の表面が平になります。
ボックス棚など直接地面に置くものや、テーブルなど平面が欲しい場合に使用します。

丸皿

皿ネジの頭部に丸みをつけた形状。締めた箇所の上を何かが滑る場合に、引っ掛かりを防ぐために使用する。

頭部が半球状になっており、なべ頭よりも丸みがある。ゴミや埃の蓄積を防ぎたい箇所に使用する。

高さが低い円筒の形をしている。狭い空間などに使用する。

低頭

頭部の高さが非常に低いのが特徴。狭い空間などに使用する。

トラス

緩やかな丸い形状をしており、なべ頭に比べて低い。また木材との接地面が大きいため、木材にめりこみづらいのが特徴。木材をしっかりと固定したい時や、綺麗な形状をしているのでデザインの観点から使用されることもあります。

ビスの長さの選び方

ビスを選ぶ時、なんとなく長さを決めていませんか?
長ければ長いほど強度が出そうな気もしますが、そういう訳ではありません。

使用するビスの長さは、使用する木材の厚みの倍が最適です。 

板の厚みよりも短すぎると、締結力が弱く抜けてしまう恐れがあります。
逆に長すぎると、強度はありますが、コストがかかってしまいます。

ですので使用するビスは、コストと強度のバランスが取れる、木材の厚みの倍の長さを選びましょう。

木割れを防ぐ方法

ビスで組み立てると、「うわ、割れちゃった、、、」という経験はありませんか。
間違ったビス締め方をしてしまうと、木割れが起きる確立が高くなります。



なぜ木割れが起きるかというと、
繊維が詰まったところにビスが無理やり入ってくるので、繊維の逃げ場がなくなってしまいます。

木の繊維は多少伸縮するので、ビス程度であれば問題はありませんが、
木材のサイズが小さかったり、木口付近に使用する場合は、割れる可能性が高くなります



このような木割れを防ぐためには、事前にバカ穴をあけることで防止することができます。

バカ穴とは、ビスの太さより少し大きい穴のことで、
バカ穴を開けることで、木材に負担をかけることなく締めることができます。

「ガバガバの穴を開けたら固定できないのでは?」と思われるかもしれませんが、問題ありません。

ビスで固定するということは、「ビス」と「奥の木材」で「手前の木材」を挟むということです。

ですので、バカ穴をあけても強度には問題ありませんし、
むしろ、無駄な力を必要とせず、作業性が良くなります。

ただし、奥の木材にバカ穴をあけると、もちろんビスは効かないので注意しましょう。



また、まれに向こう側の木材が割れてしまうことがあります。

そのような現象を防ぐためには、下穴をあけると良いでしょう。
下穴とはビスの太さより少し小さい穴のことで、木材に負担をかけることなく、しっかりと締付けることができます。

ビスの種類と選び方 まとめ

ビスの種類と選び方について紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。



本日の要点はこちら

ビス選びを間違ってしまうと怪我につながる恐れがある。

使用する材料によって最適なビスを選ぶ必要がある

使用するビスの長さは、使用する木材の厚みの倍が最適。



ビスは作品の強度に多く関わります。
選び方を間違えてしまうと怪我につながる恐れがあるので、使用する材料や目的にあったビスを選ぶことはオススメします。

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以上、「これでもう迷わない!DIYで使用するビスの種類と長さの選び方」の記事でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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