木のお皿やカトラリーを作ろうと思ったとき、
最後の仕上げ塗装で、どのような塗料を使えば良いのか悩みませんか?
もちろん普段使っている一般的な塗料は、体に有害な成分を含んでいるので使用できません。
では、一体どのような塗料を使えば良いのか。
そこで本日は、食器やおもちゃなどに使用できる安全性の高い塗料を紹介していきます。
意外と身近なものでも仕上げることができるので、是非ご参考ください!
食器に使う塗料は「食用油」が安全で無難
![](https://kurashinokoto.com/wp-content/uploads/2022/01/3218506_m-1024x684.jpg)
食用油の中には、食器の仕上げ塗料として利用できるものがあり、
酸化して固まる性質をもったオイル(乾性油)を利用することができます。
利用できる食用油は3種類。
・荏胡麻(えごま)油
・亜麻仁(あまに)油
・胡桃(くるみ)油
食用の油なので安全かつ、容易に手に入れることができるのでオススメです。
だだし、乾燥時間が長かったり、水で流れ落ちやすいので頻繁にメンテナンスが必要といったデメリットもあります。
塗った後は最低3日、余裕があれば一週間以上乾燥させることをおすすめします。
メリット
・食用油なので安全・安心
・スーパーで購入できる
デメリット
・乾燥時間が長い
・水で流れ落ちやすい
・定期的なメンテナンスが必要
私が普段塗料として使用している食用油です。
どのスーパーでも購入できると思います。
ちなみに、オリーブオイルやサラダ油は不乾性油なので、塗料には向いていません。
食品衛生法適合塗料を使用する
![](https://kurashinokoto.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0864-1024x686.jpg)
塗料の中には、食品衛生法に適合した塗料があります。
食品衛生法とは、飲食によって生ずる危害の発生を防止するための法律で、
食品と添加物と器具容器の、規格・表示・検査などの原則を定めています。
食品衛生法に適合した塗料とは
食品衛生法適合塗料とは、塗料の成分に国が指定する有害な物質が含まれておらず、
使用時に塗膜から溶け出す化学物質が、国の定める基準以下であることをクリアした塗料です。
※この基準や試験方法は食品衛生法(厚生省告 示第 370 号)にて定められています。
食品衛生適合塗料は、口にふれる可能性のある食器やおもちゃなどに使用することができますが、
メーカーによって使用している成分が異なったり、安全性があいまいな商品もあるので注意が必要です。
食品衛生法適合塗料のメリット・デメリット
食品衛生法適合塗料は、普通の塗料と同様に塗膜を形成するため強度が増し、保護力があります。
また、食用油に比べて乾きが早いので使いやすいです。
その反面、値段が少し高かったり、匂いがあったりというデメリットもあります。
メリット
・塗膜を形成するため、強度と保護力が増す
・食用油に比べて乾燥が早い
デメリット
・独特な匂いがある(時間経過とともに消える)
・値段が高い
オススメの食品衛生法適合塗料
数ある食品衛生法適合塗料の中で、安全性が高いと思う塗料を紹介します。
LOHAS materialの「ロハスオイル」
【特徴】
・自然素材で作られた塗料
・低臭
・木材への浸透性が良い
大橋塗料の「NA-6 オリオ2
【特徴】
・天然植物油が主成分
・ウレタン塗料と同等以上の塗膜を形成
・乾燥が早い
・使用時にやや匂う
使用目的に合わせた塗料を選ぼう(まとめ)
本日は、食器やおもちゃなどに使える安全な塗料を紹介させて頂きましたが、如何だったでしょうか。
【食器に使える安全な塗料まとめ】
・以下の食用油は仕上げ塗料として使用することができ、安心・安全で無難。
・荏胡麻(えごま)油
・亜麻仁(あまに)油
・胡桃(くるみ)油
・食品衛生法適合塗料を使用する。
個人使用を目的とした作品や日々のメンテナンスには、安全で入手が容易な食用油をオススメします。
また、食品衛生法適合塗料は、販売を目的とした大量生産などに向いていると思いますが、すべての食品衛生法適合塗料が安全とは言えないので、使用前に十分に安全性を確認することをオススメします。
今後のDIYの参考になれば幸いです。
【おすすめの関連記事】
以上、「食用油で代用可能?|木の食器に使える安全な仕上げ塗料まとめ」の記事でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!